住まいの価値を高める間取り変更リフォームの費用はどのくらい?
2024/03/27
間取り変更のリフォームは、住まいの使い勝手や快適さを向上させるために実施されます。工事内容は部屋の合併や分割、水回りの配置変更など多岐にわたり、これらを行うためには専門業者の協力が必要です。費用は変更の規模によって異なり、小規模な修繕から大幅なレイアウト変更まで、数十万円から数百万円の範囲で変動します。リフォームを通じて、家族の生活スタイルに合わせた間取りに改善し、住宅の価値を高めることができます。コスト削減のためには、既存の設備の再利用や仕様の見直しが効果的です。
間取り変更リフォームはどこを工事する?
間取り変更リフォームを行う箇所は主に以下の3つです。
◇部屋をまとめる
部屋をまとめるリフォームでは、間仕切り壁の撤去が主な工事となります。例えば、「リビングと隣室を繋げて広いLDKをつくりたい」「洋室2つをつなげて広い部屋にしたい」といった場合は、間仕切り壁を撤去する工事が必要です。
◇部屋を分割する
部屋を分割するリフォームでは、間仕切り壁の設置が主な工事となります。部屋を仕切る方法には、間仕切り収納・棚、間仕切りドア、ガラス戸、スクリーンパーテーション、アコーディオンカーテン、カーテン、ロールスクリーンなどが挙げられます。
◇水回りの変更
水回りの間取り変更では、解体撤去、下地処理、給湯給水管移設、排水管の延長、換気ダクト移設、電気配線、ガス管移設、壁や床の内装工事などが必要になります。
これらの工事は専門的な知識と技術を必要とするため、専門のリフォーム業者に依頼することをお勧めします。また、リフォーム後の使いやすさや家事動線などもシミュレーションした上でリフォーム内容を決めることが重要です。
間取りを変更する費用はどのくらい?
間取りを変更するリフォームの費用は、具体的に何を行うかによって大きく変わります。主なリフォームの種類ごとの費用目安をご紹介します。
ただし、費用はあくまで目安であり、具体的な費用はリフォームを行う範囲や内容、選択する設備や材料によります。また、リフォームを行う際には、専門のリフォーム会社に見積もりを取りましょう。
◇部屋をまとめる
まず、部屋をまとめるリフォームについてです。部屋をつなげるリフォームは、開放感のある空間を実現でき、使っていない部屋を有効活用できます。
具体的な費用は、間仕切り壁の撤去に加えて床や壁・天井を部分補修するだけなら20~30万円、仕上げ材を全体的に張り替えるなら70~80万円が相場です。
◇部屋を分割する
部屋を分割するリフォームでは、壁造作、クロスを貼る、ドア建具の取付、照明やコンセントの増設作業、その他仮設工事・解体工事を行います。このようなリフォームの費用相場は50万円前後です。
◇水回りの変更
水回りのリフォームは、キッチン、浴室、トイレ、洗面所など、水を使う場所のことを指します。水回りのリフォーム4点セットの費用相場は100~300万円です。
間取り変更リフォームを安く抑えるには?
間取り変更リフォームを安く抑えるための方法はいくつかあり、これらの方法を組み合わせることで、間取り変更リフォームのコストをより効果的に抑えられます。ただし、これらの方法が適用可能かどうかは、具体的なリフォームの内容や現場の状況によりますので、専門家と相談することをおすすめします。
◇既存のものを再利用
最小限の間取り変更で済み、費用を抑えられます。例えば、クローゼットや押し入れは、ワークスペースとして活用する、水道の配管は移動させない、物置をパントリーとして活用するなどです。
◇上張り工法
上張り工法とは、床面の上に新たに床材を張っていく工法です。既存の床をはがさずに上から張っていく作業となるため工程が短く、施工費用は既存床の解体費や処分費など発生しません。リフォーム費用の節約につながります。
◇仕様やグレードの見直し
仕様やグレードの見直しにより、コストを抑えることが可能です。例えば、間仕切り壁の設置では、引き戸タイプとアコーディオンタイプでは、引き戸タイプの方が高額です。最適な仕様やグレードはリフォームの目的によって異なりますが、必要以上の仕様やグレードを避けるとリフォーム費用の節約につながります。
間取りを変更するメリットとは?
間取りを変更することには多くのメリットがあります。以下に主なメリットをご紹介します。
◇不便さを解消できる
部屋が狭い、家事動線が悪いといった間取りは毎日ストレスが蓄積しますし、玄関からリビングが見えてしまう間取りはプライバシー保護や防犯といった面からも推奨できません。間取りを変更することで家の中での移動がスムーズになり、使い勝手の良い空間を作れます。
◇ライフスタイルに応じた間取り
家族構成やライフステージの変化に合わせて、住みやすい家に変えられます。例えば、新たな家族が生まれた場合や、子どもが成長して個別の部屋が必要になった場合、または子どもが独立して家を出た場合など、家族の人数や構成が変化しがちです。このような場合に間取り変更を行うことで、家族のニーズに合った部屋の配置やスペースを確保しやすくなります。
◇採光・風通しの改善
住み始めてみると、部屋が暗い、湿気がこもりやすいといった点が気になることもあります。窓を増やす、高窓や天窓を設置する、吹き抜けを設けるなどのリフォームを行うと、自然光の取り込みや風通しを改善できます。
◇住宅価値の向上
間取りを変更することで、住宅の価値を向上させることが可能です。例えば、LDKと一体化している壁付けキッチンを分離し、ファミリーに人気の高い対面型のオープンキッチンにするなどです。売却する際に、より高額で買い手が見つかる可能性があります。
これらのメリットを活かすことで、福井でより快適で機能的な生活空間がある注文住宅を実現できるでしょう。ただし、間取りを変更する際には専門家の意見を仰ぐことが重要です。また、費用や工期、建物の構造なども考慮する必要があります。
間取り変更リフォームは住まいの機能性と快適性を高めるために行われます。具体的な工事内容には、部屋の統合や分割、水回りのレイアウト変更などが含まれ、これには専門のリフォーム業者への依頼が不可欠です。費用はプロジェクトによって大きく異なり、細部の修繕だけであれば数十万円、広範な変更では数百万円を要することもあります。このプロセスを通じて、住宅の使い勝手が改善され、ライフスタイルの変化に合わせた最適な住空間を創出できます。また、採光や風通しを改善し、住宅の市場価値を向上させる効果も期待できます。コストを抑えつつ効果的にリフォームを行うためには、既存の設備や素材の再利用、工法の選択、必要最低限の機能に絞った仕様の選定などが有効です。間取り変更は、単なる空間の再編だけでなく、住まい全体の価値を高める機会となり得るため、計画段階から専門家と密接に相談し、目的と予算に合った最適なリフォーム計画を策定することが重要です。