小屋裏収納ってなに?住まいに小屋裏収納を設ける魅力や活用方法まで解説
2024/06/27
小屋裏収納は屋根と天井の間を有効活用した収納スペースであり、建築基準法により高さや床面積が厳しく規定されています。梯子や階段の設置が必要であり、自治体によってその形式が定められる場合もあります。
一方、ロフトは二層に分けた上部空間で、主に就寝や作業に使用されますが、法的には両者とも「小屋裏物置」に区分されます。
小屋裏収納の利用には夏場の高温化や出し入れの不便さが課題ですが、適切な断熱や換気対策を施せば快適な空間として活用でき、固定資産税の免除や雨漏りの早期発見といったメリットも得られます。
小屋裏収納とは?
小屋裏収納とロフトという単語は聞いたことがあっても、違いがよく分からない方も多いかもしれません。これから福井県で注文住宅を建てようか検討中で小屋裏収納に興味がある方へ、小屋裏収納について詳しく解説します。
◇小屋裏収納とは
小屋裏収納とは、屋根と天井の間を活かしたスペースのことです。三角屋根や片流れ屋根の場合、屋根と天井の間に隙間が生まれるため、その隙間を活かして造られます。一般的には屋根裏部屋やグルニエとも呼ばれており、こちらの名称で認識している方も多いかもしれません。
小屋裏収納には建築基準法で定められている規定があり、床から天井までの高さが140㎝以下、広さが下の階の1/2以下と定められています。
また、小屋裏収納に行く際の梯子または階段を設置しなければなりません。梯子や階段にも収納式・可動式・固定式がありますが、固定式はNGになっているため注意が必要です。自治体によっては梯子や階段のタイプが定められている場合もあります。
その他にも、開口部のサイズに規定がある場合や下段または上段から利用するスペースであることなど、細かなルールが定められているため、小屋裏収納を検討している方は、お住まいの自治体またはハウスメーカーに確認しましょう。
◇ロフトとの違い
ロフトは、近年ではアパートやマンションで取り入れられている場合が多いため、知っている方も多いでしょう。しかし、小屋裏収納とロフトの違いがよく分からないという方も多いかもしれません。
ロフトとは、天井の高い部屋を二層に分けた上部の空間のことです。小屋裏収納は主に収納スペースとして活用される場合が多い空間ですが、ロフトは基本的に就寝スペースや作業スペースとしても活用されています。
小屋裏収納とロフトには、上記のような違いがありますが建築基準法では明確な区別はなく、小屋裏収納とロフト両方とも小屋裏物置に分類されています。
小屋裏収納は使い心地が悪い?
小屋裏収納はデッドスペースを上手く活用でき、収納するものが増えても収納に困らないといったメリットがありますが、一方でデメリットも多いです。小屋裏収納のデメリットの中でも特に次の2つが挙げられます。
◇夏場は暑い
まずひとつ目が夏場は高温になってしまうことです。小屋裏収納は屋根に近い空間のため、太陽光の影響を受けやすく、気温が高い夏場は60℃以上になる日もあります。
空気の入口がないと熱気が篭もってしまうのもデメリットです。そのため、高温多湿が厳禁な電子機器や暑さに弱い用品は収納できません。
◇面倒で使用しなくなる
出し入れが面倒なこともデメリットです。小屋裏収納に行くには梯子などを取り付けて登らなければなりません。そのため、大きな荷物を収納しにくい、そもそも上り下りが面倒だと感じる方もいます。
結果、小屋裏収納をつくって収納したものの、一度収納したものを使わなくなる方や小屋裏収納自体を使わなくなる方も少なくありません。
小屋裏収納の活用方法
小屋裏収納を上手く活用するためには、次の2つのポイントを押さえておきましょう。
◇断熱と換気を強化
小屋裏収納は屋根からの太陽光の影響を受けやすいため、断熱材が薄いと室温も上がります。天井の断熱材は、こうした太陽光による暑さから建物を守るために使用されているものです。
小屋裏収納が高温にならないようにするには、天井の断熱を厚くして外気の影響を受けにくくするとよいでしょう。
また、断熱性が高まると内部結露が発生しやすくなるため、結露を防ぐための換気システムの導入も重要です。特に冬は外気と内気の差が大きくなり、結露が発生しやすくなります。結露はカビや腐食の原因にもなり得るため、換気システムの導入は必須です。
◇寝室やワークスペースで活用
小屋裏収納は、収納以外にもさまざまな活用方法があります。小屋裏収納であれば、一人で静かに勉強や仕事ができ、さらに秘密基地のように楽しめるのが魅力です。
そのため、ロフトのように子どもの勉強スペースやワークスペース、趣味部屋、寝室などで活用している事例も見られます。
小屋裏収納のさらなるメリット
小屋裏収納にはまだまだメリットがあります。次にご紹介するメリットも参考に、マイホームに小屋裏収納を取り入れてみるのもよいかもしれません。
◇固定資産税がかからない
小屋裏収納は原則居住スペースと認められていないため、延床面積に含まれません。そのため、小屋裏収納には固定資産税がかからないのです。
ただし、小屋裏収納が延床面積に含まれないようにするためには、「小屋裏収納が設置される階の床面積の1/2未満」「天井高が1.4m以下」という条件を満たす必要があります。
◇雨漏れに気付きやすくなる
小屋裏収納は、雨漏りの被害を受けやすい場所なため、雨漏りを早期発見しやすいです。通常の雨漏りは天井クロスなどにシミが生じたり、カビが生えたりしてから気がつくケースが多く、目視だけではどこから雨漏りしているのかが正確に分かりません。
小屋裏収納の場合であれば出入りする際に毎回チェックしていれば目視でも発見しやすいため、早めの修繕が可能です。小屋裏収納を設ける場合は、常日ごろから天井部分をチェックしておき、定期メンテナンスもしっかりしておきましょう。
小屋裏収納をおすすめする人の特徴3つ
ここからは、小屋裏収納をおすすめする人の特徴を、3つにまとめて解説します。
- 収納スペースを広く取りたい人
- 趣味のスペースがほしい人
- 子育て中の人
収納スペースを広く取りたい人
収納スペースを広く取りたい人には、小屋裏収納をおすすめします。小屋裏収納なら、使わない期間が長くて大きい用具でもサイズを意識せずに収納が可能です。
たとえば、マリンスポーツやウィンタースポーツの大きな用具、五月人形やクリスマスツリーといった季節のかざりなどが該当します。上記のような用具や飾りものは使う季節が限られているため、それほど出し入れが苦に感じません。
小屋裏収納を利用すれば、広い収納スペースの確保に加えて、使う季節が来たことへの喜びを感じられるといったメリットもあります。
趣味のスペースがほしい人
趣味のスペースがほしい人にも、小屋裏収納をおすすめします。小屋裏収納なら、部屋でなくても静かで一人になれる趣味のスペースが作れるからです。
少しの時間だけ一人になり読書をしたい、パズルを進めたいといったささやかな希望を小屋裏収納なら叶えやすくなります。
日常から離れつつも部屋に閉じこもらないため、家族の話し声を感じられるといったメリットもあるのです。小屋裏収納なら、孤独を感じずに趣味へ没頭するため一人になりたい時に最適なスペースになりえます。
子育て中の人
子育て中の人にも、小屋裏収納をおすすめします。
子どもの成長とともに、学校での制作物やおもちゃが増えていきます。子供部屋に収納することは可能であるものの、部屋の収納にも限界があるため、別途収納できる場所として小屋裏収納があると便利なのです。
また、小屋裏収納があれば、子どもの遊び場にすることもできます。ただし、小屋裏収納は夏は暑いといったデメリットもあるため、体調を崩さないように注意が必要です。
子育て中は遊ぶ場所や荷物の置き場に困ることもあるため、小屋裏収納があると役に立ちます。
福井で小屋裏収納のある注文住宅を建てる際におすすめする工務店2選
ここからは、福井で小屋裏収納のある注文住宅を建てる際におすすめする工務店を、2つにまとめて紹介します。
- 旭木材工業株式会社
- 株式会社水元工務店
それぞれ詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
旭木材工業株式会社
出典:旭木材工業株式会社
項目 | 詳細 |
会社名 | 旭木材工業株式会社 |
所在地 | 福井県三方上中郡若狭町鳥浜40−13−7 |
設立年 | 昭和23年 |
対応エリア | 若狭町・美浜町・敦賀市・小浜市 |
公式サイト | https://asahi-mokuzai.com/ |
旭木材工業株式会社は、木材にこだわり続けながら自由なデザインで家を建てられる工務店です。
何度も打合せを重ねて、自由設計で家づくりができます。また、図面のみではイメージしづらい点を立体的に再現してくれるため、家づくりの不安を解消しやすくなるのです。
福井で自由設計で注文住宅を建てたいなら、旭木材工業株式会社に相談しましょう。
なお、下の記事では旭木材工業株式会社の評判や口コミを詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。
口コミ
「収納の大きさ」「こんな間取りがいい」という理想があったので
手書きで簡単に書いてお渡しして、その要望を汲んでいただき
何度も図面を書きおこしてくださいました。
壁紙にもこだわって自由に決めることができたのもよかったです。
小屋裏には、設定した温度以上になると自動的に作動する換気扇があり、
事前に説明は受けていましたが、ただ実際にどんな形のものがつくのかまでは
見る機会がなかったので、それだけ見たかったなということは
お伝えしました。
引用:旭木材工業株式会社
施工事例
出典:旭木材工業株式会社
スキップフロアと吹き抜けが特徴的な家です。
空間以上に広く感じるため、開放感を感じられます。基礎断熱と空気循環システムを取り入れて室温を一定に保つといった依頼主の希望を取り入れた理想的な家です。
株式会社水元工務店
出典:株式会社水元工務店
項目 | 詳細 |
会社名 | 株式会社水元工務店 |
所在地 | 福井県福井市高木中央1丁目406 |
設立年 | 昭和8年4月 |
公式サイト | https://mizumoto-koumuten.co.jp/ |
株式会社水元工務店は、全棟構造計算を行い安心して住める耐震性能を確認・保証する工務店です。
地震や台風といった自然災害は予想が難しいため、構造計算を実施すると安心して住める環境を整えられます。
口コミ
担当営業さんは、会社の特徴などをしっかりと説明してくれて安心して任せることができるなと感じましたし、担当設計さんは発想やセンスがとても良くて、自分たちが叶えたかったことは実現してくれつつ、プロならではの提案もあって、とても良かったです。最初にもらった手書きのプランは宝物になりました。始まった時は全然急いでいなかったマイホームも、打合せを重ねるごと早く住みたいという思いが強まってきて、今では週に1回のペースで現場に行く程完成が楽しみです。水元工務店に決めて本当に良かったです!
引用:株式会社水元工務店
施工事例
出典:株式会社水元工務店
生活動線を考えて1階の真ん中に洗面台を設置したこだわりのある家です。
朝起きてすぐ、遊んでて手が汚れた際など、素早く手を洗える工夫をしています。健康でいるために、手を清潔にする工夫がされているのです。
小屋裏収納は屋根と天井の間を有効活用した収納スペースであり、建築基準法により高さや床面積に厳しい規定が定められています。梯子や階段の設置も必要で、自治体によってはその形式が規定されていることもあります。
小屋裏収納と混同されやすいロフトは、二層に分けた上部空間で、主に就寝や作業に利用されます。ただし、建築基準法上では両者とも「小屋裏物置」に分類されます。
小屋裏収納の利用には夏場の高温化や出し入れの不便さといった課題がありますが、適切な断熱や換気対策を施すことで快適な空間として活用できます。また、固定資産税の免除や雨漏りの早期発見というメリットもあります。