中古住宅の価値を高めるリフォームは地元密着の工務店に強み
2024/03/22
新築は自由度や耐震性が高いですが高額です。リフォームは比較的費用を抑えられますが、物件の選択や改修リスクがあります。地域密着の工務店が提案や施工を行い、カスタマイズやアフターサポートも充実しており、地域のニーズに合わせた満足度の高い住まいが得られます。
安心の新築かエリアを選べるリフォームか
新築とリフォームの費用に大きな差があります。新築のメリットは全てが新しく、自由度が高いが費用が高額です。一方、リフォームは費用を抑えやすく、希望のエリアで物件が見つけやすいですが、希望通りの間取りにならない可能性や追加工事費用が発生するリスクもあります。
◇費用の違い
新築とリフォームの費用には大きな違いがあります。新築の場合、土地と建物の組み合わせで5000万円以上かかることが一般的です。一方、中古の物件を購入してリフォームを行う場合は、物件購入費用にリフォーム工事費用が加わりますが、中古物件を購入してリフォームする場合のほうが費用は比較的抑えられる傾向があります。
リフォームの費用は、一戸建ての場合は600万円~900万円、マンションの場合は600万円~900万円が中心価格帯です。また、予算に合わせて費用を調整することも可能であり、リフォームではコストをコントロールしやすい傾向があります。
◇新築のメリット・デメリット
新築を選ぶメリットは、すべてが新しいことです。建物を一から建てるため、躯体からすべてが新しく、最初に住むという特権を得られます。また、新築一戸建てでは自由度が高く、自分の思い描く間取りなどを実現しやすいです。さらに、現行の耐震基準を満たした建物が施工されるため、耐震性への安心度も高いです。
一方、新築を選ぶデメリットとしては、費用が高額になる傾向があることです。同じ条件の物件であれば、中古物件を購入してリフォームするよりも費用が高くなる可能性があります。また、希望のエリアでの選択肢が限られる場合もあります。土地探しや家の建設に時間がかかることも考えられます。
◇リフォームのメリット・デメリット
リフォームするメリットは、まず費用を抑えやすい点です。中古を購入してリフォームする場合は、物件の選び方次第で購入価格を抑えることが可能であり、リフォーム工事の範囲を減らして再利用することで、新築よりもコストを抑えやすいです。
また、希望のエリアで探しやすいという利点もあります。条件に合った中古物件を見つけやすく、住みたいエリアでの家探しを実現しやすいです。
一方、リフォーム・リノベーションするデメリットとしては、希望通りの間取りにできないことや、耐震補強などにお金がかかることが挙げられます。リフォームする際には、建物の構造や条件によっては、希望通りの間取りや改修ができない場合があります。
また、築年数の古い建物の場合、耐震補強などの追加工事が必要になることもあり、予期せぬ費用が発生する可能性があります。
中古住宅でリフォームをするべき箇所
断熱リフォームは健康的な住環境を確保し、内窓や断熱材を使用して実施されます。耐震リフォームでは、戸建ての場合耐震性を強化するための耐震診断と工事が重要です。設備のリフォームでは、キッチンやトイレ、浴室のリフォームがあり、それぞれ最新の設備を導入することで快適さや効率性が向上します。
◇断熱リフォーム
断熱リフォームは、住宅の健康的な環境を確保するために最も優先すべき施策です。見た目が良くても室内が寒いと体調を崩しやすくなります。
断熱リフォームの方法としては、内窓の取り付けや断熱サッシへの交換、壁や床、天井に断熱材を施工することが挙げられます。マンションの場合は内窓や室内側から断熱材を貼り付ける施工が一般的であり、戸建ての場合は床下や天井裏に断熱材をはめ込むことが一般的です。
断熱リフォームを成功させるには、バランスよく断熱し、気密性と通気を確保することが重要であり、信頼できる施工店の選択が不可欠です。
◇耐震リフォーム
戸建ての場合、耐震性能も重要です。地震から命や財産を守るには住宅の耐震性能をチェックする「耐震診断」を受けることが重要です。自治体や各種団体の相談窓口に連絡して、診断を受けることができます。
耐震診断の結果に不安がある場合は、耐震工事を行うことが必要です。耐震性を高めるリフォーム方法には、耐震金物の取り付けや壁の補強、耐震パネルの取り付けなどがあります。
◇設備のリフォーム
設備のリフォームには、キッチン、トイレ、浴室などがあります。
キッチンのリフォームでは、最新の設備を取り入れることで料理や洗い物が効率的に行えます。食器洗い乾燥機やIHクッキングヒーターなどが備わり、40万円から150万円の費用がかかります。機能の必要性を冷静に判断しましょう。
トイレのリフォームでは、自動洗浄機能や節水機能などが付いた最新のトイレを取り入れることで掃除の手間が省け、水道代も節約できます。リフォーム費用は15万円から50万円程度です。また、トイレの増設も検討される場合は、配管工事なども必要になりますので、見積もりを取りましょう。
浴室のリフォームでは、ジェットバスや浴室エアコンなどを取り入れることで、快適な入浴空間を実現できます。費用は50万円から150万円程度です。特に浴室エアコンの設置は、冬の快適な入浴や洗濯物の乾燥に役立ちます。
地元密着や費用にメリットがある工務店
リフォーム業者には、工務店、リフォーム会社、リノベーション専門店の3つがあり、それぞれ特徴があります。工務店のメリットは、比較的安価で豊富な経験と知識を持ち、迅速な対応が可能な点ですが、コミュニケーションや新しい技術への対応に課題があります。
◇リフォーム業者の種類
リフォーム業者には、工務店、リフォーム会社、リノベーション専門店の3つの種類があります。
工務店は主に地域密着型で、新築やリフォーム工事を専門とする建築会社です。地元の建築事情に精通し、要望に合わせたカスタマイズ提案が可能です。丁寧できめ細やかな対応と、近場でのアフターサポートが魅力です。
リフォーム会社は建物のリフォーム工事を専門に行う企業で、住宅や商業施設、オフィスなどの改修に特化しています。専門知識や経験を持つスタッフが、課題やニーズに合わせた対応を行い、プロジェクト全体を適切に管理します。
リノベーション専門店は、既存の建物や住宅を再生・改修することに特化した会社です。リノベーションは古い建物の価値を高めるための改修であり、機能性やデザイン性の向上を図ります。資産価値の向上を目指す場合に適しています。
◇工務店リフォームのメリット
工務店のメリットは、工事コストが抑えられることです。広告宣伝費をかけず、余計な人員を雇わないため、他のリフォーム業者に比べて比較的安価にサービスを提供できます。
また、工務店はリフォームの経験が豊富であり、リフォームの知識も充実しています。中年の経験豊富なスタッフが多く、年配の方とのコミュニケーションもスムーズに行えるでしょう。
さらに、営業エリアが比較的狭いため、現場の帰りや休日にも迅速に対応できることがあります。ただし、土日や祝日には休業している工務店もあるため、その点は注意が必要です。
◇工務店リフォームのデメリット
工務店のデメリットは、時に気難しい雰囲気や、新しいスタイルや技術に疎い傾向があることです。また、お客さんとのコミュニケーションが難しく、要望がうまく伝わらない場合があります。職人としてのプライドや伝統を重んじるため、柔軟な対応が難しい場合もあります。
福井で注文住宅を検討する際には、新築とリフォームの費用やメリット・デメリットをじっくりと比較することが重要です。
新築の場合、土地と建物の組み合わせで5000万円以上かかることが一般的であり、自由度が高く、耐震性も高い建物が得られます。この場合、希望通りの間取りや設備を実現しやすく、現行の耐震基準を満たした安心の住まいを手に入れることができます。
一方、中古の物件を購入してリフォームを行う場合、物件購入費用にリフォーム工事費用が加わりますが、費用は比較的抑えられる傾向があります。
福井では、地域密着型の工務店が注文住宅の提案や施工を行っており、希望に合わせたカスタマイズ提案やアフターサポートも充実しています。これにより、地域の特性やニーズに合致した形で進められ、住まい手の満足度を高めることができます。