【敦賀市・美浜町・若狭町・小浜市】木造住宅を建てる魅力は?おすすめの会社も紹介

福井県は自然に恵まれた美しい地域で、東尋坊や三方五湖をはじめとする風光明媚な観光地が多い県として知られています。さらに福井県は平均寿命や教育水準、有効求人倍率、社長輩出率の分野においてトップクラスで、持ち家率も高いのが特徴です。
また、日本総合研究所の「全47都道府県幸福度ランキング」では何度も日本一に輝き、「幸福度日本一の県」と言われています。
注文住宅を建てる前に知っておきたい!敦賀市・美浜町・若狭町・小浜市の地理と気候

福井県は、木の芽峠を境に嶺北と嶺南の2エリアに分かれ、嶺北には福井市などがあり、山々から流れる土砂で盆地が形成されています。嶺南は入り組んだ海岸線と細長い平野が特徴です。気候は冬に降水量が多い日本海気候で、特に嶺北の奥越地域は豪雪地帯として知られています。
嶺南は雪が少なめで夏は気温が高いのが特徴です。
◇福井県の地理

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福井県は木の芽(きのめ)峠を境に嶺北エリアと嶺南エリアの2つのエリアに分かれています。嶺北エリアは福井市、あわら市、越前市等があり、東部には標高1,000メートル以上の高い山が連なります。これらの山から九頭竜川、火野川、足羽川へと土砂が流れて福井盆地や大野盆地、勝山盆地を形成しています。
一方嶺南エリアは敦賀市、小浜市、若狭町、美浜町は海岸線が入り組んでいて、小さな平野が細長く続いているのが特徴です。
◇福井県の気候

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福井県は冬場に日照が少なく降水量が多い日本海気候に属しています。
冬は冷たく乾燥した空気が大陸より吹き出て、日本海を渡る際に海からの水蒸気と熱を取り込むため雪が降ります。
特に連南エリアの勝山市、大野市の一部や嶺北エリアの奥越地域は日本有数の豪雪地帯として知られています。
これに対して、嶺南エリアや日本海側は対馬海流の影響を受けるため、嶺北エリアに比べると降雪量は少ないですが、夏は気温が高いのが特徴です。
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木造住宅を建てる3つの魅力

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ここからは、木造住宅を建てる魅力を、3つにまとめて解説します。
- 建築費用をおさえられる
- 断熱性・調湿性に優れている
- デザイン性の高い家を建てられる
◇建築費用をおさえられる
建築費用をおさえられる点は、木造住宅を建てる魅力の1つです。
木材は鉄骨や鉄筋コンクリートと比較して、安い傾向にあります。材料費を低くおさえられるため、木造住宅は建築費用をおさえられるのです。
2023年度に国土交通省が公表した『建築着工統計調査』によると、建築費の水準は構造別に次のような値になります。
木造 | 69.8 万円/坪 |
鉄骨 | 98.4 万円/坪 |
鉄筋コンクリート | 107.4 万円/坪 |
もちろん建築費用には材料費以外にも、地盤改良工事といった別途工事費がかかるものの、材料費の割合は大きいのです。
◇断熱性・調湿性に優れている

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断熱性・調湿性に優れる点も、木造住宅を建てる魅力の1つです。
木材は鉄やコンクリートと比べると熱伝導率が低いため、外気の温度を内部に伝えづらい特徴(断熱性)があります。また、湿度が高い時は吸湿し、湿度が低いと水分を放出する(調湿性)のです。
そのため、木造住宅では湿度を調節し、夏は涼しく冬は温かい室内を作りやすくなります。
快適と感じるのは、温度と湿度がコントロールされた環境です。木造住宅なら、断熱性・調湿性に優れた家づくりができます。
◇デザイン性の高い家を建てられる
デザイン性の高い家を建てられることも、木造住宅を建てる魅力の1つです。
木造建築工法の変化に伴い、耐震性とデザイン性を兼ね揃えた家づくりができます。柱や筋交いで強度を保つ以外にも、壁で支えたり柱や梁で建物を支えるといった工法の選択が可能です。
そのため、間取りの自由度以外にも外壁にも制限がありません。ただし、鉄筋コンクリート住宅では型枠にコンクリートを流し込む工法のため、外壁はコンクリート以外に選択肢はないのです。
木造住宅なら、間取りや外観を自由に選べるため、デザイン性の高い家を建てられます。
木造住宅における2つの懸念点

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木造住宅は自然素材の温もりや調湿機能など、多くの魅力を備えている一方で、いくつかの懸念点も抱えています。特に生活環境に直結する防音性や遮音性の問題、そして湿気に起因するカビや害虫のリスクは無視できません。
これらの課題は居住者の快適さや健康、さらには住宅の耐久性にも影響を与えるため、木造住宅を検討する際には十分に理解しておく必要があります。
◇防音性・遮音性
木造住宅における懸念点のひとつが、防音性や遮音性の不足です。鉄筋コンクリート造と比較すると、木材は軽量であるため音を遮る効果が低く、生活音や外部の騒音が室内に伝わりやすい傾向があります。例えば、雨音や風の音、道路の車の走行音などが想像以上に響くことがあります。
また、上下階や隣接する部屋との間でも、足音や子どもの走り回る音、テレビや会話の音が伝わりやすく、暮らしの中でストレスを感じる要因になりやすいのです。
さらに、木造住宅特有の「共鳴」の問題も指摘されています。木材は振動を伝えやすいため、衝撃音だけでなく空気を介する音も広がりやすい特徴があります。特に集合住宅のように複数世帯が同じ建物で暮らす場合には、プライバシー確保の点で課題となります。
遮音性の低さは、住む人の生活リズムやライフスタイルの違いを顕著にし、快適な居住環境を損なう可能性があります。このように、防音・遮音の観点は木造住宅において重要な課題のひとつです。
◇カビ・ダニ・害虫

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もうひとつの大きな懸念点は、木造住宅が湿気の影響を受けやすい点です。木材は自然素材であるため、周囲の湿度に応じて水分を吸収・放出する性質を持っています。これは調湿機能というメリットでもありますが、過剰な湿気が続くとカビの発生やダニの繁殖を招く要因となります。
特に梅雨や夏場など湿度が高い時期には、室内環境が不衛生になりやすく、住む人の健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
また、湿気を放置すると木材の腐朽が進み、住宅の構造そのものにダメージを与えることもあります。腐朽した部分は強度が低下するため、建物の耐久性や安全性が損なわれかねません。さらに、腐った木材はシロアリなどの害虫を引き寄せる原因となり、二次的な被害が発生することも少なくありません。
シロアリの被害は見えない部分で進行するため、気付いたときには被害が深刻化していることが多く、補修費用も高額になりやすいのが特徴です。
このように、湿気と木材の性質が複合的に作用することで、カビやダニ、さらには害虫被害へとつながるリスクを抱えている点は、木造住宅を検討するうえで見過ごせない課題といえます。
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敦賀市・美浜町・若狭町・小浜市エリアに適した木造住宅とは

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福井県のように冬は雪が降り、夏は気温が上がる地域での住まいづくりには断熱材等を用いて隙間をできるだけなくして、外気の侵入を防ぐ「高断熱」「高気密」「雪対策」が非常に重要です。
◇高断熱
住宅の断熱性を高めるためには、窓や壁などに外気の影響を受けにくい建材を使用して、建物内の温度を外へ逃がさないようにします。木造住宅において断熱性高めるには、窓枠はアルミサッシではなく「樹脂サッシ」もしくは「アルミニウム樹脂複合サッシ」がおすすめです。
樹脂サッシの熱伝導率はアルミサッシに比べると1/1000と低いため、断熱性が向上します。また、窓には「Low-E複合ガラス」等の高断熱性ガラスを採用するとさらに効果的です。
建物の断熱性の値は「Ua値(外皮平均熱貫流率)」と「Q値(熱損失係数)」があり、現在は1999年に改正された「次世代省エネ基準」からのUa値が使用されています。
◇高気密
気密性を高めるには建具やサッシに気密性の高い建材を選びます。
気密性能を表すのは「C値(隙間相当面積)」で、C値の数値が小さいほど気密性が高く、一般的にはC値が1.0以下で高気密住宅と言われます。
気密測定試験は建物の気密性を確認するには有効的な方法で、工事中と完成後に2回おこなわれるのが理想的です。
敦賀市・美浜町・若狭町・小浜市エリアの木造住宅で断熱性を高める工法

引用元:photo AC
敦賀市や美浜町、若狭町、小浜市といった福井県嶺南エリアでは、冬の寒さや風の影響から住まいを守るため、木造住宅の断熱性能向上が重要です。そこで外断熱・内断熱・床断熱・基礎断熱という四つの工法について、その特徴・メリットを中心にご紹介します。
◇外断熱
外断熱工法は、建物全体を外側から断熱材で包み込む工法で、柱や梁といった構造材を含めて家全体を保温する点が特徴です。まるで家を断熱材で覆うような仕組みのため、外気温の影響を受けにくく、室内の温度が安定しやすい環境をつくり出せます。
特に敦賀市や小浜市のように冬の冷え込みが厳しい地域では、外断熱がもたらす温熱環境の安定性は大きな魅力といえるでしょう。
外断熱のメリットとしてまず挙げられるのは、結露リスクの低減です。建物を外側から断熱することで、構造材と外気の温度差が生じにくく、内部結露を防ぎやすくなります。これは木造住宅にとって重要なポイントで、構造材の寿命を延ばし、カビや腐朽を防ぐ効果があります。
さらに、気密性が高まり、冷暖房効率が向上するため、光熱費の節約にも寄与します。
また、外断熱には「湿式工法」と「乾式工法」があり、前者は外壁に直接断熱材を密着させる方法、後者は通気層を確保して外壁材と断熱材を組み合わせる方法です。湿式は高い断熱性能を実現しやすい反面、施工に専門性が求められ、乾式は通気性に優れることで湿気対策がしやすい特徴があります。
いずれにしても外断熱は長期的な耐久性や快適性に優れ、特に寒冷地での採用に向いた工法といえます。
◇内断熱

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内断熱工法は、建物の柱と柱の間に断熱材を充填する「充填断熱」と、室内側に断熱材を張る「内張り断熱」に大別されます。外断熱と異なり、建物の内側で断熱層を形成するため、比較的施工が容易でコストも抑えやすいのが特徴です。
敦賀や若狭エリアのように住宅のリフォーム需要が高い地域では、既存の建物にも導入しやすい点が魅力となります。
充填断熱は木造住宅で最も一般的な方法で、柱や間柱の間にグラスウールや発泡系の断熱材を詰め込む仕組みです。施工がシンプルであり、外壁工事を大掛かりに行わなくても導入できるため、コストパフォーマンスに優れます。
また、内張り断熱は壁の室内側に断熱材を設置する工法で、断熱層が室内に近いため暖房効果が実感しやすいという利点があります。
内断熱の大きなメリットは、材料費・施工費を抑えつつ一定の断熱性能を確保できる点です。また、柱や梁を活かしたデザインを維持できることから、木の質感を大切にする住まいづくりにも適しています。
さらに、工期が短く済むため、新築だけでなくリフォームや部分的な改修にも取り入れやすいという強みがあります。
ただし、外断熱に比べると外気の影響を遮断する力が弱く、断熱の連続性が途切れやすい傾向もあります。そのため、施工精度や気密性をしっかり確保することが重要になります。
◇床断熱
床断熱は、建物の床部分に断熱材を設置し、床下からの冷気や熱損失を防ぐ工法です。床下空間を通して外気が室内に伝わるのを遮断するため、足元の冷えを防ぐ効果が期待できます。敦賀や美浜町のような冬に底冷えが厳しい地域では、床断熱によって生活の快適性が大きく向上します。
床断熱のメリットとして、まず施工のしやすさが挙げられます。床下に断熱材を張り付けるシンプルな方法のため、施工が比較的容易で工期も短縮できます。
さらに、床下の通気を確保しやすく、湿気がこもりにくいため、木材の腐朽やカビの発生を防ぎやすいという利点もあります。コストも外断熱や基礎断熱に比べて低めに抑えられるため、一般住宅で広く用いられています。
断熱効果としては、床面温度が安定し、冬場の底冷えを軽減できる点が大きいです。特に小さな子どもが床に近い位置で過ごす家庭や、高齢者が住む住宅では、体感温度の向上による快適性が高まります。さらに、冷暖房効率の改善によって光熱費削減も期待できます。
一方で、床下断熱は床下換気が十分に行われないと結露やカビのリスクが生じる可能性もあります。そのため、設計段階で床下の通気性をしっかり確保することが求められます。それでも、施工の手軽さとコストバランスの良さから、嶺南地域の木造住宅でも多く採用されている工法です。
◇基礎断熱
基礎断熱は、床下部分ではなく基礎そのものを断熱材で覆う工法です。建物の基礎を外気から遮断することで、床下全体を室内と同じような温熱環境に保てる点が特徴です。方法には「基礎外断熱」と「基礎内断熱」があり、前者は基礎の外側を断熱材で覆う方法、後者は基礎の内側(床下側)に断熱材を設置する方法です。
基礎断熱のメリットは、床下空間を室内と一体化できるため、気密性や断熱性が高まりやすい点です。冬場でも床下が冷えにくくなり、足元の冷えを大幅に軽減できます。また、床下にエアコンを設置すれば家全体を効率的に温められるなど、冷暖房設備の選択肢も広がります。
さらに、基礎部分の結露が抑制され、配管の凍結防止や建物の耐久性向上にもつながります。
敦賀市や若狭町など寒冷期の厳しい地域では、基礎断熱を採用することで室温の安定性が増し、ヒートショックのリスク低減にも効果を発揮します。高気密・高断熱住宅を目指す場合に特に有効な工法といえます。
ただし、基礎断熱にはシロアリや湿気対策の難しさもあります。床下空間が閉じられる分、害虫や湿度のチェックがしにくくなるため、換気システムや定期点検が欠かせません。それでも、省エネ性能や快適性の観点から見ると、基礎断熱は床断熱よりも高性能な選択肢となります。
嶺南エリアで長期的に快適な木造住宅を実現するには、有力な工法のひとつといえるでしょう。
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敦賀市・美浜町・若狭町・小浜市エリアの木造住宅で気密性を高める工法

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敦賀市・美浜町・若狭町・小浜市といった福井県嶺南エリアは、日本海に面しているため冬は冷たい風や湿気を伴った雪が多く、夏は蒸し暑い気候に見舞われる地域です。このような環境下で快適な木造住宅を実現するには、断熱性とともに「気密性」を高めることが欠かせません。気密性をしっかり確保することで、外気の影響を抑え、冷暖房効率を改善し、エネルギー消費を抑えることができます。
◇ボード気密
ボード気密工法は、住宅の外壁側に合板や石膏ボードなどを張り巡らせ、建物全体を外側から覆うように気密層を形成する工法です。建物を一枚のシェルターのように囲うため、隙間が生じにくく高い気密性を確保しやすいのが特徴です。
特に寒冷地や湿気の多い地域では、外部からの冷気や湿気を遮断し、室内の温熱環境を安定させる効果が大きく、敦賀市や若狭町のような冬に厳しい気候条件に適しています。また、ボードが構造材と一体化することで、気密性と同時に耐震性も高められる点は大きな利点です。
さらに、外側で気密層を確保するため、室内の設備や配管に影響を与えにくく、内部の自由度を保ちながら性能を維持できます。ただし、施工精度が求められる点には注意が必要です。ボードの継ぎ目や接合部の処理が不十分だと、せっかくの性能が損なわれてしまうため、確実な施工管理が不可欠となります。
◇シート気密
シート気密工法は、室内側に気密シートを貼り付けて気密層を形成する方法です。主にポリエチレン製のシートを柱や間柱に沿って隙間なく張り、内装仕上げ材の裏側に設置します。内側に施工するため、工事中や完成後に気密性の確認や修正が比較的しやすいことがメリットです。
さらに、ボード気密に比べるとコストを抑えやすく、導入のしやすさから一般的な木造住宅で広く採用されています。断熱材との併用が容易で、気密と断熱を一体的に確保できる点も魅力です。一方で、コンセントや配管、ダクトなどが壁を貫通する部分には注意が必要です。施工不良やシートの破損があると、そこから空気漏れが生じ、気密性能が低下する恐れがあります。
そのため、貫通部の処理を丁寧に行い、確実に気密テープなどで補強することが重要です。シート気密は特にリフォームや小規模住宅に適しており、現場ごとの条件に合わせて活用できる工法といえます。
◇気密性を高める際の注意点
住宅の気密性を高めることには多くのメリットがありますが、同時に注意すべき点も存在します。最大の懸念は、空気がこもりやすくなるという点です。
外気の流入が抑えられることで、室内の水蒸気や二酸化炭素、調理や生活臭といった汚れた空気が排出されにくくなります。その結果、結露やカビの発生、ダニの繁殖といった衛生上の問題が生じる可能性が高まります。
さらに、空気質が悪化すれば住む人の健康にも影響し、シックハウス症候群などのリスクにつながることもあります。もう一つの注意点は、施工の不均一さです。部分的に気密が甘い箇所があると、そこに湿気が集中して結露を生じ、建物の劣化を早める恐れがあります。
このような問題を回避するには、施工段階での品質管理と、完成後の換気対策が不可欠です。
・換気対策
高気密住宅では、計画的な換気対策を講じることが何より重要です。その中心となるのが「24時間換気システム」です。これは建築基準法でも義務付けられており、居住中の生活で発生する二酸化炭素や水蒸気、臭気を効率的に外へ排出し、代わりに新鮮な外気を取り入れる役割を果たします。
特に敦賀市や小浜市といった地域は、冬季に窓を開けて換気をするのが難しい環境のため、24時間換気の恩恵が大きく発揮されます。このシステムにより、結露やカビのリスクを軽減でき、快適で健康的な空気環境が保たれます。
さらに、冷暖房と併用することで室内の温度ムラが少なくなり、エネルギー効率の改善にもつながります。高気密住宅における換気は、住まいの寿命を延ばすだけでなく、日々の快適性と居住者の健康を守るための必須条件といえます。
・24時間換気システムの種類
24時間換気システムには大きく三つの方式があります。第一種換気は、給気と排気の両方を機械で制御する方法で、熱交換器を利用することで外気を室温に近づけて取り入れることが可能です。外気温との差が大きい福井県嶺南地域では、快適性と省エネ性を両立できるため特に有効です。
第二種換気は、給気を機械で行い、排気は自然に任せる方式です。室内を陽圧に保てるため清浄性は高いのですが、一般住宅では過剰性能となるため病院などで主に用いられます。第三種換気はその逆で、給気を自然に行い、排気を機械で強制的に行う方式です。設備コストが低く、住宅用として最も普及している方式であり、多くの木造住宅で採用されています。
建築場所の気候条件や予算、居住者のライフスタイルに応じて適切な方式を選ぶことが、長期的な快適性の実現につながります。
敦賀市・美浜町・若狭町・小浜市エリアの木造住宅に取り入れたい雪対策

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福井県嶺南地域に位置する敦賀市・美浜町・若狭町・小浜市は、冬季に日本海側特有の湿った雪が多く降り積もる豪雪地帯として知られています。木造住宅では、積雪による屋根や構造体への負荷が大きなリスクとなり、倒壊や変形、雨漏りや断熱性能低下などのトラブルが発生する可能性があります。そのため、住宅計画の段階から雪対策を考慮することが不可欠です。
◇木造住宅における雪のリスク
積雪対策としては、積雪地域では屋根に積もる雪を地面に滑り落としやすくするために、屋根を急斜にしています。他には屋根に雪が積もることを想定して積雪荷量を計算した家づくりが大切です。
積雪地域では、屋根に積もる雪を地面に滑り落としやすくするため、屋根勾配を急にする設計が基本となります。また、屋根に積もる雪の重量を想定して構造体の耐荷重を計算することも欠かせません。雪は見た目以上に重く、新雪で1立方メートルあたり約100kg、湿雪や圧雪になると200kg以上になることもあります。
屋根に厚く積もった雪は、均等に荷重がかかる場合もあれば、屋根の一部に偏ってかかる場合もあり、梁や柱への局所的な負荷が増大します。その結果、木造住宅の構造材がたわんだり破損したりすることで、建物全体の安定性が損なわれ、最悪の場合には倒壊のリスクもあります。
さらに、雪の融解と再凍結を繰り返すことで屋根材や下地が劣化し、雨漏りや断熱性能の低下、壁内の結露やカビ発生など二次的なトラブルを引き起こす可能性もあります。安全に暮らすためには、屋根勾配・構造計算・雪荷重対策を組み合わせた住宅設計が不可欠であり、積雪量に応じた克雪工法の採用が推奨されます。さらに、隣地や道路への落雪リスクも考慮した設計計画が必要です。
◇取り入れたい克雪構造

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・耐雪型
耐雪型の住宅は、屋根に積もった雪を落とさず、構造自体で支えることを前提に設計されます。梁や柱、基礎などの主要構造材を強化し、積雪荷重を十分に支えられるよう構造計算が行われているため、雪下ろし作業の頻度を大幅に減らすことができ、高齢者世帯や小さな子どもがいる家庭でも安心です。
屋根に雪を留めることで、雪自体が断熱材の役割を果たし、冬季の室温を安定させるとともに暖房効率を高め、省エネ効果にもつながります。また、雪が落下しないことで隣地や通路、車両への被害や事故を防ぐことができ、周囲の安全性も確保できます。
敦賀市や若狭町など積雪量が多く湿った雪が降る地域では特に有効ですが、初期費用は高額になりやすく、施工精度や設計の正確さも求められます。さらに、長期間雪が屋根に残ることで屋根材や雨樋の劣化、結露や腐食による内部被害のリスクもあるため、定期的な点検や必要に応じた雪下ろしの計画も欠かせません。
耐雪型は、豪雪地域において安全性と快適性を両立できる有力な住宅設計の一つです。雪荷重や落雪リスクの計算、屋根勾配の調整、周囲環境との調和などを総合的に考慮することで、長期的に安心して住める住宅になります。
・自然落雪型
自然落雪型は、屋根勾配を急に設定して雪を自然に滑り落とすことを前提とした住宅設計です。屋根材には雪が滑りやすい金属系素材や立平葺きなどを使用することが多く、雪が屋根に長時間滞留しないため、建物への荷重負担を大幅に軽減できます。これにより、居住者が頻繁に雪下ろしを行う必要がなくなり、安全性が向上します。
また、屋根に雪が残らないことで、屋根材や下地の劣化を抑え、住宅寿命の延長にもつながります。しかし、落下した雪が玄関前や駐車場、通路、隣地に集中すると事故や被害の原因となるため、設計段階で落雪スペースの確保や雪止めの配置が必須です。特に狭小地や隣家に近接する敷地では落雪リスクが高まるため注意が必要です。
さらに、落雪による外構や設備への衝撃を避けるため、屋根の軒先や雨樋の補強、外構計画との連動も重要です。太陽光パネルの設置や外付け設備の配置にも配慮し、落雪が直接影響しないようにすることが望ましいです。安全性と利便性を両立させるため、敷地条件や周囲環境を十分に考慮した設計が求められる工法です。
・消融雪型
消融雪型は、屋根や敷地に積もった雪をヒーターや温水循環パイプを使って融かす住宅です。高齢者世帯や雪下ろしが困難な家庭に適しており、積雪による構造材への負荷を軽減し、居住者の安全性を確保できます。
屋根に設置された融雪ヒーターは雪を水に変えて排出するため、屋根材や梁への負担を大幅に減らすことができ、雪下ろしによる労力や危険を抑えられます。
また、玄関前や駐車スペースにロードヒーティングを導入することで、雪かきの手間を省き、転倒や滑落のリスクも低減できます。一方で、電気や燃料を使用するためランニングコストが発生し、設備故障や凍結によるトラブルが生じると安全性が損なわれる可能性があります。そのため、省エネ型設備の部分導入や定期メンテナンス、監視システムの併用が推奨されます。
さらに、耐雪型や自然落雪型と組み合わせることで、住宅全体の安全性と快適性を向上させ、積雪地域での安心した暮らしを実現できます。雪を効率的に処理することで建物の長寿命化にも寄与するため、設計段階で導入を検討する価値の高い工法です。
敦賀市・美浜町・若狭町・小浜市エリア高性能な木造注文住宅の施工を手掛ける施工会社
冬は寒くて雪が降り、夏は気温が上がる福井県で高性能な木造注文住宅を建築する際には、地域の特性を知る施工会社がおすすめです。
- 旭木材工業株式会社
- 夢源建築有限会社
- SUEHIRO=HOME
それぞれの会社を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
◇旭木材工業株式会社

引用元:旭木材工業株式会社
旭木材工業株式会社は敦賀、美浜、若狭、小浜エリアを中心に施工している地域密着型の施工会社です。同社は昭和21年から製材所を運営し、厳格な管理の元で家づくりの木材を提供していました。
70年以上の長い歴史で培った知識とこだわりを元に、木が持つ特性を最大限に活かして和装建築をはじめ多彩なデザインの提案が可能です。
また、断熱性能を向上させるために基礎断熱工法(タイル・モールド)を採用し、屋根や壁には吹付発泡剤による断熱工事を行なって気密性能を高めます。
お客様がイメージしやすいようにと、平面図や立面図の他に3Dパースを作成して外観や内装を360℃見ることも可能です。
項目 | 詳細 |
会社名 | 旭木材工業株式会社 |
所在地 | 福井県三方上中郡若狭町鳥浜40−13−7 |
設立年 | 昭和23年 |
対応エリア | 若狭町・美浜町・敦賀市・小浜市 |
公式サイト | https://asahi-mokuzai.com/ |
口コミ1

図面だけの打ち合わせでなく、実際に現場に行けたことですごく分かりやすくて良かったです。建築後に置く家具のこともあって、現場で採寸したり写真を撮りたいと相談してもいつもすぐに対応してくれて本当に助かりました。
引用元:旭木材工業株式会社
口コミ2

メンテナンスや住んでみて分からないことなども気軽に聞いていただき対応してもらえるので助かります。
引用元:旭木材工業株式会社
そして、内装・外装は図面にて仮決定をし、建築途中に現場で確認をおこない最終決定。追加・変更にも柔軟に対応し、理想の家を追及しています。
施工事例

引用元:旭木材工業株式会社
木の温かみを感じるガーデニングハウスです。
フラワーガーデンの作業や休憩スペースに最適であり、木のぬくもりを感じられるため、リラックスできる空間に仕上げました。
旭木材工業株式会社の口コミ評判記事はこちら!
さらに詳しい情報は公式ホームページでも確認できます。ぜひチェックしてみてください。
◇夢源建築有限会社

引用元:夢源建設有限会社
項目 | 詳細 |
会社名 | 夢源建設有限会社 |
所在地 | 福井県三方上中郡若狭町安賀里57-3-1 |
設立年 | 1996年 |
公式サイト | https://www.mugenkenchiku.com/ |
夢源建設有限会社は、無垢材を加工して家づくりをするため、自然のままの木材を使う工務店です。集成材を使わないため、接着剤に含まれる化学物資でシックハウス症候群やアトピー性皮膚炎といった健康被害を受ける心配はありません。
また、快適で安全な住まいを提供するために、4つのこだわりの建材を標準仕様にしていることも特徴のひとつです。木材は質感が柔らかく、触り心地が優れているヒノキやスギの無垢材を使用して木のぬくもりを感じ、安心して住める家づくりを提供しています。
他にも、断熱材には高断熱・高気密を実現させるためにホルムアルデヒド等の有害物質を含まない体と環境に優しい「パーフェクト・バリア」を採用。
壁には調湿性に優れている漆喰の原料となる消石灰を用いて冬の感想や夏の湿気を防ぎ、部屋の温度を快適な温度に調整します。
加えて、内装には米ぬかから作られた天然塗料の「キヌカ」を、そして外装には木の劣化を抑制する国内産の自然塗料「いろは」を使用。お客様が、快適で健康に過ごせる住まいづくりを目指しています。
施工事例

引用元:夢源建設有限会社
無垢材・天然塗料にこだわる自然派バリアフリーの木造住宅です。
階段を低めで緩やかに設定し、年を重ねた人も小さな子どもも安心して上れる環境を整えています。また、2階は将来を見据えて、カスタマイズしやすい作りにしました。
◇SUEHIRO=HOME

引用元:SUEHIRO=HOME
項目 | 詳細 |
会社名 | 末広建設株式会社 |
所在地 | 福井県福井市花堂東1丁目16-10 |
設立年 | 昭和48年 |
公式サイト | https://www.suehiro-kensetsu.com/ |
SUEHIRO=HOMEは木造軸組工法で施工し、3つの建築プランから選択する工務店です。建築プランはスタンダード・ハイクラス・プレミアムがあり、予算やこだわりに応じて最適なプランを選べます。
40年以上にわたり福井にて家づくりに携わり、流行に左右されない福井の鯖江、越前地域の厳しい環境に適した「高品質な末永く暮らす家」を提供しています。
高機能な住宅を提供するために、しっかりとした工法・基礎を採用していることも特徴のひとつ。高断熱・高気密などの機能性の高い家づくりや健康住宅、省エネルギー住宅にも対応可能です。
また、注文住宅のための土地探しから資金計画、リフォームなど住まいづくりに関する全てのことに対応しているので安心です。
代表自らがコミュニケーションを取り、一級建築士、二級建築士と共に直接会話をしながらスムーズな設計、施工ができるため、お客様の希望を反映できるのも強みです。
施工事例

引用元:SUEHIRO=HOME
リビングから天井までつながる吹き抜けがある家です。また、床や柱に無垢材を利用するといったこだわりもあります。
まとめ

「幸福度日本一」として知られる福井県。
福井県は冬に積雪があり寒さが厳しいけれども、夏は気温が高く、冬と夏の気温差が激しい特徴があります。
そのため、福井県で注文住宅を建てる際には、一年を通じて室内の気温を快適に維持できるような優れた断熱性と気密性が必要です。
こちらで紹介した施工会社はどの会社も福井県の厳しい気候を熟知していて、その気候に適した住宅を提供しています。
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