寒さが厳しいところの新築住宅で気を付ける点は?
2023/06/14
家の住み心地は住んでみないと分からないことも多く、特に寒さの厳しい地域では家が完成してから寒さ対策が不十分だったと気付くことも少なくありません。今回は新築の家で寒さを感じる主な理由や家を建てるときにできる寒さ対策、福井県の旭木材工業株式会社が採用している、寒さを防ぐのに役立つ独自の工法をご紹介いたします。
新築なのに寒いと感じるのはなぜ?
新築との住まいとは完成してから1年以内で、人が住んだことのない家のことです。新築というと最新設備が整った機能性の高い家を想像するかもしれませんが、 新築であることと住み心地の良し悪しは全く関係ありません。
新築であるのに寒いと感じるのは、あくまでも設計と建材の問題です。寒さを感じる主な理由としては次のようなものがあります。
断熱材の質が悪いもしくは不足している
断熱材には繊維系、発泡プラスチック系、天然素材系があります。同じ種類の断熱材でもグレードがあり、質が悪いと高い断熱効果は期待できません。断熱性能に優れた断熱材でも厚みによって効果は違ってきます。
吹き抜けがある
温かい空気は上昇するため、吹き抜けがあると冷気が1階に溜まりやすくなってしまいます。採光効果を高めるために2階をガラス張りにすると、さらに熱が逃げやすくなります。
窓やサッシの寒さ対策をしていない
外の冷気は壁だけでなく窓やサッシからも伝わってきます。断熱材を入れていても窓とサッシの性能がよくないと、室内を暖かく保つことはできません。
新築時にできる寒さ対策
寒さ対策はリフォームでも可能ですが、家を新しく建てるのであれば新築時に行っておくことが望ましいでしょう。新築時にできる寒さ対策には次のようなものがあります。
高性能の断熱材を選ぶ
断熱材の性能の違いは熱伝導率の違いで、断熱材の密度が高いほど熱伝導率が低くなり、断熱効果も高くなります。断熱効果を高めるためには密度が高く厚みのある断熱材を選んでください。
サッシの質を上げる
暖房の熱の約60%はサッシから逃げてしまいますので、サッシの質を上げることも寒さ対策に効果的です。サッシの質は「窓枠」(樹脂>樹脂アルミ複合)、「ガラス」(トリプル>ペア)、「充填されるガス」(クリプトン>アルゴン)の組み合わせで決まります。最も断熱効果が高いのはトリプルガラス樹脂サッシです。大きな窓に限定して、サッシの質を上げるだけでも効果は期待できます。
冷気が溜まりやすい間取りは避ける
吹き抜けやリビング階段は冷気が溜まりやすく、寒い地域には不向きです。どうしても吹き抜けを作りたい場合は「断熱カーテン」「空気を循環させるシーリングファン」「天井部分を遮断できるスカイライトシェーディングシステム」などの設置をご検討ください。
床暖房を導入する
吹き抜けがなくても足元は冷えやすくなります。足元の冷えが気になる方は、床から熱が伝わる床暖房がおすすめです。床暖房は暖房器具とは異なり、部屋全体を均一に温められるメリットもあります。電気ヒーター式と温水循環式があり、費用は温水循環式のほうが安い傾向です。
旭木材は独自の基礎断熱と空気循環で寒さ対策万全
工務店のなかには寒さに強い家を建てるために、独自の工法や建築技術を採用しているところもあります。ここでは旭木材工業株式会社の「タイト・モールド工法」と「空気循環システム」をご紹介いたします。
タイト・モールド工法
外気は基礎に使われているコンクリートの部分も冷やすため、寒さが厳しい地域では壁と屋根だけに断熱材を使っても寒さを防げません。基礎断熱とは家の基礎を断熱材で全体的に覆い断熱するもので、床からの冷気で室温が下がるのを防ぎます。
タイト・モールド工法も基礎断熱の一種で、基礎の内側と外側に断熱材を配置し、基礎を断熱材で挟むような状態にするため、高い断熱効果を期待できます。旭木材工業株式会社の場合、つなぎ目のないコンクリートの1本打ちで土台の強度を向上させ、水やシロアリの侵入も防ぎます。
空気循環システム
空気循環システムは空気の力で地熱の温度を家全体に循環させ、室温を調節するシステムです。地熱の平均温度が約15℃の福井県で空気循環システムを採用し、地熱を有効活用すれば冬は暖かく夏は涼しい住まいを実現できます。エアコンの使用頻度を減らせますから光熱費の節約になり、温度を均一にすることで室内の温度差もなくなり、ヒートショックを防止するのにも役立ちます。
旭木材工業株式会社に家の設計を依頼すれば「タイト・モールド工法」「空気循環システム」「高気密・高断熱」を組み合わせた万全な寒さ対策が可能です。
断熱材が不足していたり、窓やサッシの断熱性能が低かったりすると、新築の家でも寒く感じてしまいます。家が完成してから寒さ対策をすると費用が無駄にかかりますから、寒さが厳しい地域にお住まいの方は寒さ対策を考慮した住まいの設計を依頼することが重要です。
福井県で寒さに強いお住まいなら、今回ご紹介したタイト・モールド工法と空気循環システム等も検討することで、住環境を整え、快適に暮らすことに繋がります。